これから歯医者で喰って行けるのか?
本当に厳しいと言われている歯医者さん。3人に1人はワーキングプアという現実。それでもあなたは世の為人の為子供を歯科医にさせるのか?
「歯医者は儲かる」なんて言われていたのなんて、ひと昔もふた昔も前の事。 今はおよそそんな事のない時代になっています。 全国の歯科大学でも定員割れが多く出て、歯医者になろうとする子供達や、子供を歯科医師にさせようとする親が減ってきているようです。 莫大な学費と時間をかけても、将来得られる収入はそれと比例するほどはなく、むしろ「ワーキングプア歯医者」と揶揄されるくらいです。 本来は貧困と言うほど収入を得られない訳ではないのですが、以前思われていたような「歯医者=お金持ち」という図式は一部の成功している歯科医師以外は成り立たなくなっているように思われます。しかし、「歯科医師」は職業としてはとても重要なものの一つであり、なる人が少なくなるという事は相対的に業界のレベルが下がりやすくなります。(一概にそうとは言えませんが。)こんな、危機的状況を打破するために、なぜこのような事態になって来ているのか、また、それに付随して様々な歯科の知識を個人的見解で綴って行きます。
実は2世の方が厳しい?歯科医院経営。
今回は以前にも少し触れたが2世歯科医師の話である。
よく一般的には「お父さんの跡を継ぐから安泰だね」的な事を言うが、実際はそうではない。
以前言ったように跡を継ぐという事は、周辺環境を含めた立地を選べる訳ではない。
30年前の様にどこで開業しても患者さんが来ると言う訳ではなくなっている。
6万8000医院も日本全国に歯科医院があり、「行きにくい」「目立たない」ところなどまず選ばれないだろう。
しかし、「父親の跡を継げば開業のお金がかからないだろう」という事もある。
それも大間違いで父親が開業した何十年も前の古い建物や機械の所に、現代の患者さんがくる訳がない。
それを大幅に改装や新しい機械を導入するとなると前にも書いたように5000万円はかかる。
残念ながら古い建物の中をいくら改装しても、新築の建物に歯科医院を出すのでは雲泥の差がある事にお坊ちゃま歯科医師は気付いていない。
「それでも自分のパパの歯科医院には患者さんが来ている」と言い張っている2世もいるが、それは古い歯科医院でも来ているのはあくまでお父さんに患者さんが付いているだけなので、息子にその患者さんが引き続き付いてくると言う訳ではない。
現に、医者・歯医者関係なく「息子さんに代わったらイマイチで病院変えちゃった。」なんて、誰でも知人に一度は聞いた事があるだろう。
よほど息子に才能が有って常に人気者の様な存在であれば、跡を次いで一から立ち上げて行くつもりでやればまだ大丈夫だろうが、父親の事を尊敬しすぎているファザコンボーイでは一生親を超える事は出来ないので、間違いなく衰退の一途を辿ってしまいます。
なので、跡を継がせる方も、継ぐ方も半端な気持ちでやったら今の時代の歯科医院はうまく行かないのでやめた方が良い。
よっぽど流行っている歯科医院に息子を就職させていた方が、余計な借金も背負わなくて済むだろう。
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